ならんであるいて、
ちょっとカップルみたいでくすぐったい。



「そういえば、さ。」



湊が隣を歩く私を真剣な瞳で見つめる。


湊がいつもと違くて、なんだか緊張してしまう。
だけど、真っ直ぐな湊の瞳から視線をそらすことはできなくて。


彼の口から次にどんな言葉がでてくるのか、ただ、黙って待つ。







「……。さみぃからなんかあったかいもん飲まねぇ?」





「……………。」



真剣な顔して何をいうのかと思えばそんなことか。


私がはいはい。と返事すれば、湊はいつもの悪戯っぽい笑顔をみせた。