建物内に入り、自由を取り戻した私たちに、ミナは満面の笑みで宣言した。 「今日はね。ミナが鬼を決めたいと思いまーす。なぜか、明星お兄ちゃんだけ、当たらないからね。だから、今日の鬼はお兄ちゃんでーす」 顔だけ見れば、言葉だけを聞けば無邪気な子供のようなのに。 なのに、実際は無邪気な子供ではない。 そして、宣言してすぐに、ミナは明星の中にすーっと消えて行った。 直後、歪む明星の顔。 「『鬼ごっこ、スタート』」