「『ぅひひひひ…みいつけた』」
私と喋っている間もずっと移動を続けていたミナが、ニタァと唇を歪めたのに気付いた。
麗が、見つかったんだ。
感じたのは、恐怖と…これで鬼をやめられるという安堵。
友達が全員死んで終わるこのゲーム…いつの間にか、終わりを…友達の死を望んでしまっていた。
ギラギラと光を反射する包丁を、右手で逆手に構えた。
真上に振り上げて、ゆっくりと麗に近づいていく。
麗は、ガクガクと震えて身を丸め、襲ってくる痛みに耐えようとしている。
「『~♪~♪~♪~♪』」
なぜこんなにも機嫌がいいのか。
鼻歌を歌い出した。
麗は、その鼻歌にビクンッと震えて、カクリと…気を失ったようだった。
「『ざんねん。今度こそ、美しい悲鳴が聞けると思ったのになぁ』」
まるで、欲しかったおもちゃが売り切れていたかのような言い方だった。

