「『ぅひひひひ…どこかなぁ?』」
明星を殺していた時のような余裕のなさは無く、口元に微笑みを浮かべて麗を探し始める。
『ミナ、どうして?私たちが、何をしたというのよ…何で、こんなことさせるの…?』
溢れてくるのは、不安と疑問、そして怒りと諦め。
『どうして?あなたが、あなたたちがそんなことを聞くの?ぅひひひひ…そんなこと、教えられるわけがないでしょう?あなたたちがこのゲームを辞めたいというのなら…絶望すればいいのよ』
絶望…?なら、十分してるじゃない。
『十分じゃない。まだ、希望があると思ってるんでしょ?ミナの正体がわかる、と思ってるでしょ?』
心の中でつぶやいただけの言葉に返事返ってくる。
これ以上の絶望なんて…ないのに。

