『ミナ‼︎もうやめてよ!もう、明星は死んでる!』
見ているのが絶えられなくなって、とうとう私は叫んだ。
心の中だから、叫んだと言えるのかは怪しいけど。
『ミナってば‼︎』
何度叫んでも、ミナは止まらない。
『ミナ‼︎止まって!ミナ!』
「『はぁ…はぁ…はぁー…』」
私の声が届いたのか…いや、違うと思う。
でも、ミナはフラフラと立ち上がった。
「『ぅひひひひ…あと一人』」
あと一人…それは、麗のことを言っているのだろう。
行かせたくない。
でも、止まらない。
フラフラと定まらない足取りでその部屋を出た。
…麗は、ミナが明星に集中している間に何処かへ逃げてしまった。
…いや、逃げた方がいいのだから、この言い方はおかしいけど。

