最後の言葉はうまく聞こえなかった。
ミナは、我を失ったように、事切れた明星をザクザクと刺している。
手に伝わる、人の肉を刺す感触。
もう明星は動かない。
もう明星は声を上げない。
もう明星は生きていない。
もう明星は…
大事な友達が、一人また一人と死んでいく。
他でもない、私の手で。
飛び散る血飛沫と、ゴロリと転がる明星の体の一部分。
それは、指だったり、足だったり。
もう、原型もわからないものもある。
内臓も飛び出て、明星だった『モノ』は、肉の塊に変わる。
それでも、ミナは刺すのをやめない。
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