「『ぅひひひひ…みいつけたぁ』」 また、莎々蘭の時のような悪夢が始まる。 中にいたのは二人。 明星と、麗。 麗の顔は真っ青。 明星の顔は蒼白。 二人とも、怯えた顔で私を見る。 ここに立っているのは、私であって私でないのに。 そんな目で、見ないでよ。 明星たちの心配よりも先に、自分の心を守ることを優先した私。 きっと、私は卑怯なんだと思う。