繰り返しゲーム


「…で、どうした?」


近寄った私に、疑問の言葉を投げかけてくる麗。

「うん、このゲームを辞めるための条件…っていうのかな?覚えてる?」


何と無く、莎々蘭から距離をとったところで落ち着く私。

ずるい…のかもしれない。

でも、怖い。

「えっと。なんだっけ?」


完全に覚えていないのは、明星。


「主催者の正体を知った時と、心の底から死を望んだ時…だったよね」


顎に手を当てながら答えたのは、莎々蘭だ。


莎々蘭の記憶力は私も保証する。

かなりいい。

「うん、そう。でね、私たちは諦めない、よね?」