そんなことを考えていたら、少女の不気味な笑い声が聞こえた。


どこから聞こえているのかも分からない。


誰に向けられているのかも分からない声は、やがて歌声に変わった。



「かなしみがふる

まっかなちにそまる

からだにたまる

あかいちだまり

ちにしみて

みずたまりをつくる

てんよりいでて

あかくそめる

わたしのきず

あなたのことば

わたしのこころ

あなたのはもの

にくしみにそまる

こころをそめる

あなたのことば」



歌、なのだろうか。

一定のリズムはとっているものの、歌詞はグチャグチャ。

並べられた言葉に、意味はない。