「私は…主催者。あなた達には、ぅひひ…『繰り返しゲーム』に参加してもらいます」
気味の悪い顔を、より一層気味悪く歪めて笑みを深める少女。
「繰り返しゲームって、なんだよ‼︎」
怒鳴りつけたのは、一番短気な明星。
「今から説明してあげる」
明星の反応に、何処か上から目線で答える少女。
声が、耳障りで聞きたいと思えないが。
「『繰り返しゲーム』は、簡単なゲーム。鬼ごっこするだけ。鬼以外の参加者が全員ゲームオーバーになれば、リセットされる。細かいルールはまだあるけどね。ぅひひひ…やってるうちに…覚える」
鬼ごっこ…何故、鬼ごっこをさせられるのか…わからない。
そして、リセットという言葉も。
けれど…目の前の少女に、見覚えがあるような気がする。
気のせい、だよね?
「あぁ、でも…一つだけ教えてあげる。ぅひひひひ…このゲームは、何度も何度も繰り返すの。やめることは出来ない。やめられるのは、あなた達が私の正体を知った時と、死にたいと願った時」
…馬鹿げてる。

