先頭に明星、次いで麗、そして私。


踊り場まで降りた時。


私たちは、下りの階段を使ったことを悔いた。


なんと、少女は階段の一番上を飛んだ。


そして、一番後ろを走っていた私に、しがみつく。


勢いをつけてしがみついてきた少女。


その勢いに負けて、踊り場をよろよろと移動し、決して低くない階段を、しがみつく少女と共に転げ落ちる。


「「実笑!」」


二人の声が聞こえたが、気にしてる余裕なんてない。

「『ぅひひひひ…お姉ちゃん…バイバイ』」


私の首にかけていた片腕に、少女はぐっと力を入れた。


「『この前みたいに、苦しませずに殺す、なんてことはないから…安心してね?』」


何が安心してね、なのだろうか。


ギリギリと締め上げられ、首が圧迫されるのと同時に、息苦しくなる。


ミシミシと、首の骨が悲鳴を上げる。