繰り返しゲーム


「はぁ、はぁ、はぁ…」


普段の体育の授業ではサボってあまり走らない私も、流石に全力疾走した。


今いる場所は、廃ビル5階で、非常階段の近くの一室。

エレベーターは作動していなかったから、とにかく通常使う方の階段から離れていて、でもすぐに逃げれるように非常階段の近くを選んだ。


隣には明星。

明星の隣に、麗。


「大丈夫か?二人とも」


明星が、なかなか息切れの治まらない私達二人に声を掛ける。


喋るのは無理そうだから、頷いておく。


それにしても…ほんと、体力だけは有り余ってるなと思う。


明星は運動部に所属していて、一番最初の部活で遅刻して、部活終了までだから、三時間近くノンストップで走らされてた。

先輩も顧問も、流石にそんなにも走り続けるとは思ってなかったらしく、心配した先輩達と顧問に、何故か「そんなに走るな!」と怒られていた。


…でも、この『繰り返しゲーム』では有利かもしれない。