だが、特に何もできないまま。




その日は来た。





繰り返しゲームの始まりの日。




繰り返しゲームは、美奈子の復讐のゲーム。


すぐに、気付いた。



そして、美奈子と手を組んだのは、実笑が鬼になった時、ミナが俺を殺す瞬間、『傍観者の麗くん』と呼んだから。



あのくらい世界で、俺は美奈子に謝った。



俺だけは、生かしてくれるように頼んだ。



そして、現在に至る。


自己中な莎々蘭と、いじめっ子の明星、偽善者の実笑は、もうどうでもいい。



俺さえ助かれば、あとはどうでも。