目を瞑って、数を数え始めるミナ。 私達は、取り敢えず図書室に向かった。 「…図書室。何探すんだ?」 明星が、相変わらず何も考えずに聞いてくる。 「もちろん、うちらが探すのは、卒業アルバム。自殺した生徒の写真も卒業アルバムには載ってるはずだから。名前と顔が一致すれば、これ以上ない証拠、でしょ?」 莎々蘭が、疲れを滲ませた笑顔で言う。 そう、その通り。 私達は、卒業アルバムを探しに来た。