「ぅひひひひ…起きたぁ?」




声のする方には、やはり不気味に笑うミナ。


「ぅひひひひ…ぅひひひひ…懐かしいねえ。ここも」



少しだけ、寂しそうな、人間らしい感情を見せたミナは、すぐにその表情を消した。



「じゃ、無駄話するのも飽きてきたし、始めようね。今回の鬼は、だあれ?」



いつも通りの言葉で、私たちの体は動かなくなった。



そして、真っ直ぐに学校に入った。