『っはー、つっかれた!』 自分の机に、 山積みのプリントをおろし ぐぐーっと目一杯に背伸びをした。 『…よし、やるか!』 窓からの夕日が、 一人ぼっちの教室を照らす。 バカ谷が閉め忘れたであろう、 窓の隙間からは 少し冷たい秋の風が吹き込んでいた。 早く片付けてしまおうと 一枚目のプリントを手にした その時 ガラッという音とともに、 ドアが開かれた。