恋のカタチ【更新停止中】


『麻衣、2次方程式って知ってる?』


「・・・は?」


『だよね知るわけないよね。
 聞いたことないもん』


「いや、いやいやいや」




授業開始までに終わらせようと始めた宿題は


見た事のない記号や公式で埋め尽くされていた。




「・・・あんた高校生?だよね?」


『ああ、うん』


「本気で言ってる?」


『2次方程式?
 だってここ三次元じゃん』


「意味違うから!」




嘆くようにそう言う麻衣。


私はただ、呆然とする。




『・・・もうだめだ
 うつさせて』


「は?やだし」


『じゃあ英語だけでいいから!』


「それもやってないの?!」




ずいっと身を乗り出して
私を追い詰める麻衣。


・・・いや、あのね
近いしね、うん。




「今日の宿題、長文だよ?
 できると思う?あなたの英語レベルで」


『・・・あは』




下がるどころか

どんどんどんどん近づいてくる。


仕方なく後ずさりをし続ける。




『い、いや
 長文だか、らっ?!』



トンッ


背中と何かがぶつかるような

軽い衝撃が伝わる。



その瞬間


ふわっと、香水のような香りが
私の鼻を掠めた。



・・・この香り

私、知ってる・・・?