力強い瞳
漂う怪しい雰囲気。
油断していると
本当に魅了されてしまいそう。
「・・・ふっ」
私のそばから離れて行く彼。
微かに笑った声を
私は聞き逃さなかった。
『・・・え?』
何もされていないことに驚いて
ソファに腰を下ろす東野を
ぽかんと見つめる。
「なに?
早くご飯つくってよ」
『え、ああ・・・』
なんだか、
よくわからない人だ。
疑問を抱いたまま
とりあえず食材を袋から取り出す。
「・・・ああ、もしかして
あのまま襲われたかった?」
なんて、とんでもないことを言うから
持っていたトマトを握りつぶしそうになってしまう。
・・・ほんとにこの人はもう・・・。
『へっ・・・変態!!』
この後、また
目つきを変えた東野から逃げ回ったことは
言うまでもない結果だろう。

