「起きてたから」


『なんで起きてるのかって!』


「は?
 寝てなきゃ起きてるだろ」


『っ・・・そうだけど!!』




もどかしさに悩むあたしを

東野は、見下ろすように鼻で笑う。




「反論終了?」




ゆっくりと近づいてくる

恐ろしく整った顔。




「じゃあ、俺の質問に答えてもらおうか」




間近で見る、強い眼差しは

迫力満天だった。




「こんな遅くまで何やってたのか
 10秒以内に答えろ」