『ただいまー・・・』
玄関を、なるべく静かに開く。
そっと廊下を歩き、
リビングに足を踏み込むと。
「んー・・・」
ソファに寝転がって
寝返りをうつ東野の姿。
え、まさかの夢なうですか。
『この自己中男が・・・』
腹減ったとかいって連れ戻しておいて
自分は爆睡?
ねえ、ふざけてるよね?
「は?なに、人待たせといて逆ギレ?」
大急ぎで寄った、スーパーの買い物袋を
台所にドサッと置く。
完全に油断していたあたしの目前には
危険信号が点滅を繰り返していた。
『・・・ええっ、なんで聞いてるの!』
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