《も、もしもし...》 おそるおそる そんな言葉がお似合いな声が 受話器ごしに聞こえた。 「てめー... いつまで待たせる気だ」 《だって中谷が 雑用押し付けるんだもん!》 「はあ?にしたっておせーわ」 度を越した空腹。 そりゃあもちろん、 不機嫌さはマックスに至るわけで。 《てか別に、 私が遅くても関係ないじゃん!》 その言葉に 一瞬、動揺する俺。 「...腹へってんだっつーの」