───────────────────────── ───────────────── ───────── 「…っしゃ、終わったー!」 心底疲れたような声で、 澄川くんは伸びをした。 『すごい、1時間で全部終わっちゃった! ほんとにありがとう!』 そう、私が伝えると 彼は少し照れたように笑って 「どういたしまして」 と言ってくれた。 「さて、もう暗いし送るよ。 家どっち?」 『あ、だいじょ…』 断ろうとした、その瞬間 ポケットから鳴り響く受信音。