『やってみようかな、って思って。』
『おぉ!そうかそうか!お前なら絶対できるよ、なぁ悠斗。』
同意を求めた悟の表情は無邪気で、もう先ほどまでの気まずさは消えていた。
「あぁ、深く考えすぎず、澪の感覚で書いてくれれば良いから。」
『ありがとう、でも…』
そこまで言うと澪は一度視線を落とし、俺をまっすぐに見て言った。
『最初は、悠くんと一緒に書きたいの。』
「え?」
『書き方とか方向性とか教えてほしいし、それに…悠くんの歌詞、好きだから。』
「澪…。」
歌詞が好きだなんて、メンバーからこんなにストレートに言われたのは初めてかもしれない。
「俺に何が教えられるか分かんねぇけど、やってみるか。」
『うん。』
嬉しそうに笑った澪を見て、俺はこの笑顔を傷付けずに済んで良かったと心から思った。
こんなにも、綺麗で曇りのない笑顔を。
ここから生まれる歌詞や曲が、きっと俺たちにとってかけがえのないものになるはずだ。



