何度でも、伝える愛の言葉。


―2年後―


『ついに来たんだよな、ここまで。』


ステージの上からまだお客さんが入っていない会場を見渡して、悟がしみじみと呟く。

デビューして2年と少し、今までで1番広い会場だ。


デビューしたばかりの頃は小さなライブハウスを埋めるのがいっぱいいっぱいだった。

それでもCDを出してはライブをし、その繰り返しの途中で沢山のファンに出会えた。


そして今日、ここまで来たんだ。



『灯里ちゃんも来るんだよね?今日。』

『あぁ、来るよ。』


本番前の楽屋で誠太と悠人が話している。

2年経っても、変わらず2人は順調に付き合っているらしい。



『悟は?彼女。』

『来るに決まってるだろー!その為に仕事早く切り上げるんだってさ。』


悟も彼女とは順調だ。

その彼女が雑誌の撮影で知り合ったモデルだということは、意外すぎてメンバー間に大きなどよめきを起こした。



『樹季は?』


当たり前のように、誠太の声が飛んでくる。



「あぁ。」


あれから2年。


俺もまた、恋をすることができた。



―Fin.―