『なんか…そう言ってもらえると救われるわ。』
ようやく悟が顔を上げる。
「澪だって、最後に悟と笑顔で話してたのは嘘じゃないんだよ。悟に言われたことをいつまでも根に持ち続けるような子でもない。ちゃんと受け入れて、前に進んでるんだと思う。」
『なんか、樹季に言われると説得力あるな。』
「だろ?」
良基さんには敵わなかったけれど、メンバーの中で1番澪を見てきたのは俺だという自信はある。
悟が気にしている程、澪はきっと気にしていない。
俺に対しても良基さんに対しても、しっかり向き合って答えを出したから。
『話して良かったわ。スッキリした。』
「もう気にすんなよ。」
『おう。ありがとな。』
皆、前に進んでいる。
悟も、誠太も、悠人も、澪も、良基さんも。
それぞれの場所で、それぞれに今を生きている。
いつまでも、俺だけが立ち止まっているわけにはいかない。
「で、彼女。どんな子?」
『うへ〜 それ聞く〜?』
俺はここで、こいつらとやっていく。



