何度でも、伝える愛の言葉。


『澪と一緒に本気でバンドやってこうって思ってた。誠太も悟も樹季も同じ想いだったのに、それを俺が壊したんだ。本当にごめん。』


一瞬、何に対して謝られているか分からなかった。

悟のせいじゃないから。

悟が壊さなくたって、俺たちは終わっていた。



「悟のせいじゃねぇよ。それだけは自信持って言える。お前のせいじゃない。」


本当にそれだけははっきりと言えるのに、悟はまだ納得していない様子で項垂れている。



「良基さ…早坂先生に会わせてくれって頼んだのは俺だし、早坂先生の影を感じながら澪と付き合ってきたのも俺だ。だから悟が責任を感じることなんて何もないんだよ。」


もしかしたら悟が謝っているのは俺と澪が別れたことに対してじゃないのかもしれない。

デビューする上で、澪という存在が居なくなってしまったことへの責任感なのかもしれない。


それでも俺は澪と別れたことを間違っていたとは思わないし、4人でデビューしたことも間違っていたとは思わない。