何度でも、伝える愛の言葉。


それからの日々は、とにかく練習漬けだった。

4人のときにもライブハウスでのライブに出演したことはあった。

だけど今回は規模が違う。

規模が全てではないけれど、いつも以上に気合いが入っていた。



『良い感じだな。』


そして練習の内容も良く、悠斗の言葉にメンバー全員が頷く。



『俺らはオープニングアクトだからアウェイかもしれないけど、負けない覚悟でいこうぜ。』

「あったりまえだろ。」


悟もこのライブの為に新曲を作ってきた。

作曲は基本悟が1人でやっている。

歌詞は主に悠斗が書くが、俺もたまに書き、誠太もたまーに書く。


そしてこの練習漬けの毎日が、俺たちと澪の距離を縮めてくれた。

澪はもうメンバーをさん付けで呼ばないことが当たり前になっている。

悠くん、誠ちゃん、悟くん、樹季くん。

まだ敬語は混じるものの気軽にそう呼ぶようになり、練習後にご飯を食べに行ったり連絡もマメに取り合うようになった。

澪は俺たちのことを知ろうとしたし、自分のことも話してくれた。

何か大きなものを背負っているのではないか…。

そう思ったことは確かだけど、よく笑う明るくて素直な良い子だ。



「澪、今日何で来た?」

『バスです。』

「俺自転車だからバス停まで一緒に歩いて帰らねぇ?」

『うん、そうする!』


タメ口で喋ってほしいと言ったのは俺たちだけど…頑張って意識して話されるタメ口は、正直可愛い。