『ごめん…俺バカで。澪を守る為にはどうすれば良いのかを考えても考えても、もう俺に関わらないことだって答えしか出せなくて。』
「どうして…?」
そこまで自分を追いつめてしまうのか。
『1度俺のせいで傷付けられてる姿見てんだから…』
「ばか。たった1度傷付けられただけで良基さんと関わるのやめるわけないのに。」
そんなに単純なものじゃなかった、良基さんを想う気持ちは。
良基さんが想ってくれている以上に、私も良基さんを守りたかった。
『ごめんな…俺、本当にずっと澪のことが好きなんだ。』
目を見て言ってくれた言葉は嘘じゃなかった。
ずっと、この言葉を聞きたかった。
「ありがとう…ちゃんと言ってくれて。」
全ての点が繋がったような気がした。
『お互いがお互いを守ろうとして足踏みしてたのかな、俺たち。』
離れていた間の出来事が順番に蘇る。
メンバーと出会い、バンドを始め、樹季くんと付き合ったことは全て偶然なんかじゃなかった。
そして、良基さんの元へ帰って来たことも。



