何度でも、伝える愛の言葉。


私はひとりじゃなかった。

メンバーと出会いバンドに加入し、いつも隣には樹季くんが、そしてメンバーが居てくれた。

短い期間だったけれど、最後は樹季くんを傷付けて悟くんを怒らせてしまったけれど、私にとってバンドは居場所だった。


紛れもなく良基さんがくれた居場所。


一方的に距離を置こうと言われたあのときは、その嘘に気付くことができなかった。

ショックと動揺で良基さんの顔をまともに見ることができずに、会わない方が良いと言う良基さんの言葉を素直に受け止めてしまった。



『ごめんな…澪のこと傷付けて、ひとりにしないって約束も破った…。本当にごめん。』


良基さんが謝ることなんて何もないと今なら分かるのに、震える声や体から後悔が伝わってきて何も言えない。



「破ってないよ、約束。」

『…え?』


だけどこれだけは伝えたい。



「良基さんのおかげでメンバーの皆と会えて、バンドが私の居場所になってた。
だから私はひとりじゃなかったよ?良基さんが居場所をくれたの。」


抱きしめる腕の力が、少し強くなった気がした。