何度でも、伝える愛の言葉。


そんなに早くから、澪は良基さんの本心に気付いていた。



「でも、その後澪は良基さんのことをただの先生だって言ったよな?俺と付き合い始めたのだって…。」


付き合い始めたのだって、その後だ。

感情が先に立って、言葉が荒くなりそうなところをぐっと堪える。

良基さんの嘘に気付き、本心を分かっていながら俺と付き合い始めたのか。



『私に好きじゃなかったって言ったときの顔が本当に苦しそうで…きっとこんなこと言いたくないんだろうなって思った。』


今ここで泣くのは間違っていると自分でしっかり分かっているように、澪は一言一言を確かめるように話す。



『それでも良基さんは嘘をついた。何の為にそこまでして嘘をつくのかそのときは分からなかったけど、良基さんが必死に嘘を本当にしようとしてることだけは分かったの。』

「嘘を本当に?」


好きじゃないという言葉を本当にする。

つまりは、もう自分が関わらないことで澪の気持ちをリセットさせ、忘れてもらおうとした…?