何度でも、伝える愛の言葉。


それでもちゃんと聞いてくれていると分かっているから、俺は伝え続ける。



「俺が澪のことを好きだって伝えたら、澪を頼むって言われた。俺のことは気にするなって。」


絶対に本心ではない。

それでも自分の気持ちに蓋をしてまで俺に澪を託そうとしてくれたその気持ちを、俺は忘れたくない。



「澪のことを信じてあげてほしい、俺との1年を超えろ、そう言ってくれたんだ。
だから俺は澪に想いを伝えた。早坂先生の分まで澪を好きでいたかった。」

『ごめん…』


何に対しての「ごめん」なのか分からなかったけれど、俺の言葉を精一杯受け止めようとしていることだけは分かった。



「でも、澪と一緒に居るといつもそこに良基さんを感じてしまうようになった。
俺が良基さんの気持ちを知り過ぎてしまったから、良基さんの想いを…澪への想いを届けたくなった。」


声が震えないように堪えれば堪える程、涙ばかりが溢れてくる。


大丈夫だ、ちゃんと伝わる。

俺がどこかで抱き続けている期待なんて隠して、これだけが俺の気持ちだと。