何度でも、伝える愛の言葉。


バンドメンバーの裏切りを受け止め、ひとりになったときに出会った澪に心を開き、その澪が自分が原因で傷付けられそうになっている姿を見て身を引いた。


バンドメンバーには活躍の場を、澪にはバンドという居場所をそれぞれきちんと与えて。

自分は、たったひとりで。



「あの、すぐ戻って来るのでここで待っててもらえますか?」


そう言うと、良基さんの返事を聞き終えるまでに走り出していた。

『俺も話したいことあるから、今から行く。』

澪にそう返信し、公園へ急ぐ。


どれだけ想っても足りないくらい、澪のことが好きだった。

だけど今は、あの2人がもう1度お互いを生きて行く意味にしてほしいと思っている。



「澪。」


ベンチに座る澪に声をかけると、とても久しぶりにその名前を呼んだような気持ちになった。

会いたかった。

話したかった。



「…澪?」


だけどその顔を見て、話そうと思っていたことが全て吹き飛んでしまう。

俺がここに来るまでにどれだけ泣いたのだろうと思わせる程、その目は赤くなり頬は濡れていた。