何度でも、伝える愛の言葉。


【樹季 Side】



「明日、会って話したいです」

そう送ったメールにすぐに『待ってる』と返信が来て、翌日俺はスクールへ向かった。



『おう。』

「こんにちは。」


入り口で待っていた良基さんは、教室ではなくスクールの裏にあるベンチへ俺を誘った。

深刻な表情でやって来た俺に気付かないフリをするかのように、良い天気だなと呟いて俺の心を解す。



「あの、俺らデビュー決まりました。」


決意が揺るがない内に話し始める。



『そうか、良かったな。』


良基さんの答えはとてもシンプルで、まるでその先に本題があることを分かりきっているみたいだった。



「澪の気持ちは、まだ聞いてません。」


その一言を聞いて一瞬険しくなった表情に、心が揺れ始めるのが分かる。



「メンバーは皆、澪も一緒にデビューしたいと思ってるしできると信じてます。でも俺は…もうダメだと思ってて…。」


語尾が震えてしまったことが情けなくて唇を噛み締めるけど、良基さんに澪への気持ちを話すとどうしても想いが溢れ過ぎてしまう。