何度でも、伝える愛の言葉。


『日々野さんと別れてから、先生が楽しそうにギターを弾くところなんて見れなくなった。』


私がピアノを辞めようとしたのと同じように、先生もギターを弾くことが楽しくなくなってしまったのだろうか。



『日々野さんはスクール辞めちゃうし、先生はそんな様子だし、自分の感情だけで2人を振り回して壊してしまったことが急に怖くなって…本当に子供みたいで嫌になって…。』

「もういいよ三好さん。」


先生の気持ちを知れただけで。

嘘だと教えてもらえただけで、もう充分。



『先生きっと、あのとき日々野さんと別れなければ私がまた日々野さんを傷付けると思ったんだろうね。日々野さんは急に先生から別れようって言われたと思ってるかもしれないけど、本当に全部私のせいなの。』


それでも三好さんは話すことを止めない。



『日々野さんが辞めてから2人のことスクールで噂になってたけど、先生はずっと日々野さんは何も悪くないって言い続けてた。
先生は別れた後も日々野さんのことを必死で守ってたの。』


その言葉を聞いた瞬間、私が先に泣いてしまった。

本当に、本当に、なんて不器用な人なのだろう。