何度でも、伝える愛の言葉。


翌日、学校帰りに郵便局へ寄りデモを送ってからスタジオへ行くと、スクールがある悟を除いたメンバーが揃って練習をしていた。



「遅れてごめん。」

『待ってたぞー ボーカル!』


相変わらず元気な誠太の声にニコニコと笑う澪と目が合う。

キーボードの前に立つ澪の姿に違和感はなく、ホッとして笑みを返すとまた笑ってくれた。



『無言でイチャつくなよカップル。』


そんなやりとりを目ざとく見ていた悠斗にツッコミを入れられ苦笑する。



『イチャついてませーん。』

「灯里ちゃんになかなか会えないからって僻むなよー。」

『僻んでねーよ!』


バカみたいにくだらないやりとりを普通にできることにひとり安心する。

少し前までは、灯里ちゃんを待ち続ける悠斗の前で恋愛絡みの話はどうしてもやり辛かった。

誰彼構わず彼女とのノロケ話をする誠太はいつものごとく例外だが。


灯里ちゃんが悠斗の元に帰って来て、今はまだ遠距離だけど、悠斗の表情や雰囲気は間違いなく明るくなっている。