学校帰りに悠斗と誠太と連れ立ってスタジオに行くと、悟と澪が何やら作業をしていた。
『おー お帰りー。』
悟は手元から顔を上げずに声だけで挨拶を済ませる。
『皆おかえり。』
澪はちゃんと顔をあげ、俺たちを見て笑顔で言ってくれた。
その笑顔にとくに変わったことは感じられない。
「何やってんの?」
意識しすぎて変な空気にしてしまわないように、いつも通りを装う。
『うん。デモをもっと送ろうって悟くんと話してて。レーベルだけじゃなくて、ラジオ局にもオーディションにもコンテストにもどんどん送ろうって。』
『数打ちゃ当たるじゃないけどさ、今までビビって送って来なかったでけぇとこもあるから。』
作業机の上に広がるCDや封筒には既に曲名や事務所の宛先が書かれている。
「よしっ!俺も手伝うわ!」
『ありがとう。』
澪の隣に座ると、笑顔でそう言ってくれた。
デビュー、したいんだよな…?
俺たちと一緒に…。



