何度でも、伝える愛の言葉。


『そうだよね。悟くんは本当にバンドの為に頑張ってくれてるよね。私なんて…』


澪は心の底からそう言って、後ろめたそうに言葉を濁す。



『でも俺は、恋愛したって、彼女作ったって全然良いと思うんだよ。バンドも本気でやるならさ。悠斗だってやっと幸せになれたんだし。』

『悟…』

『てか俺に彼女が居ないのは単にモテないだけだから!』


明るく言う悟に俺たちの心が解れていく。



『本気で練習しようぜ、今まで以上に。心入れ替えてさ。オーディション通らない理由ももっと考えて、ライブもできるだけ自分たちで決めよう。』


空気を入れ替えるように悠斗がまとめる。



『…そうだな。俺ちょっと弱気になってたわ。グチグチ言ってないでもっとやんねぇとな。』

「そうだな。もっと上手くなろう。良いバンドになろう。」

『おー!』


誠太と俺も続いたのに澪は適当に締めてしまい笑い合う。



『てかお前ら俺がモテないって言ったことに関してフォローゼロかよ!そんなことないよ~とか言えよ!』

『さぁ練習練習!』

『おーい!』


無事にいつもの光景が戻った。

悟と悠斗のやりとりに笑い合う中で、時が戻ったかのような澪の表情を見た気がした。