「なんで突然居なくなったりしたんだよ。俺がどれだけ心配したか分かってんのか?それでよくのこのことライブなんか来れたよな。」
望み通りの言葉をかけると、灯里は分かりやすく傷付いて俯いた。
「なんて、俺が言うとでも思った?」
『え…?』
「言うわけないだろ。
俺はずっと、灯里に会いたかったんだから。」
毎日のように、今日こそ灯里と再会できるかも…と胸を高鳴らせていたんだから。
「ライブ、見てくだろ?」
『…うん。』
「終わってからゆっくり話したい。ちゃんと見とけよ。」
『…うん、ありがとう。』
話したいことは沢山ある。
でもその前に、今の俺を見てほしい。
灯里が居なくなった理由と俺がバンドをしていることは結び付いているかもしれない。
灯里よりバンドを選んだと思われているかもしれないし、そのことを今も責められている気もする。
だからこそちゃんと見てほしかった。
俺の音楽は、バンド活動は、灯里が居るからこそ成り立っているのだと伝えたかった。
灯里を想って作った歌で。



