何度でも、伝える愛の言葉。


翌日、ライブ審査当日。

ステージ裏の控え室は出演するバンドメンバーでごった返していた。


最終審査に残ったのは7組。


それぞれのバンドで集まって最後の確認をしていたり、交流があるメンバー同士で話をしていたりする。

そんな中で澪の存在は注目を集めていて、他のバンドメンバーがちらちらと澪を見ていた。

男臭い中に可愛らしい女子メンバーがいることが珍しいのか、その視線は羨望へと変わり俺たちにも注がれた。

当の澪はその視線に気付いているのかいないのか、終始そわそわしながら辺りを見渡している。



『悠斗…!』


そこへ樹季が慌てた様子で飛び込んできた。

ライブ前にどこへ行っていたのか息を切らしている。



『悠斗。今ロビーの様子見てきたんだけど…灯里ちゃんが、来てる。』

「………?」


その言葉の意味を理解し切れず、ただただ呆然と立ち尽くしてしまう。


灯里が…?

来てる…?