何度でも、伝える愛の言葉。


あれからメンバー全員で作った新曲は無事三次審査を通過し、俺たちは最終審査となるライブ当日を迎えようとしていた。

会場は、普段俺たちがライブをしている場所とは比べものにならないくらいのキャパシティーだ。

さらにこのオーディションを経てメジャーデビューをしたバンドがスペシャルアクトとして出演することもあり、会場は満員になるだろう。



『うわー やべぇ…俺久々に緊張してるわ。』


ライブ審査を翌日に控えたスタジオで誠太が呟く。

今日は誠太、悟、俺というメンバーだ。



『誠太が緊張するとかよっぽどだな。』

『だって明日彼女見にこねぇんだもん。リラックスできねぇよー。』

『相変わらずお前のモチベーションはそこなんだな。』


悟と誠太の会話は結局平和なもので、その会話を聞いて少し気持ちがほぐれる。



『悟は?スクールの先生見にこねぇの?』

『あー 早坂先生?どうだろう。今日は分かんねぇな。』


2人の会話は続く。

そんな話を聞いていても、灯里が来てくれることは全く想像できなかった。