一年の教室のある階に行くと勇人と別れ自分の教室へ足を急いだ。

教室へ入ると葉月があたしのところへ走ってきた。

「桃亜、おはよ!!
桃亜、池上君高校でもモテてるよ?」

「そうなんだ」

勇人は女の子にモテる。
勇人に告白して来る女の子は多いけど勇人は女の子の告白を全部断っている。
そもそも勇人はあたし以外の女の子と話すことはめったにない。
勇人は恋をしたくはないのだろうか・・?

「まぁ、あたしが言えることじゃないけどね」

「桃亜、どうしたの?
急にあたしが言えることじゃないって・・?」

うっそ!?
あたし今の声に出してたの!!?
気づかなかった・・。

「な、なんでもないよ!」

「そう?」