好きだから宇佐美さんと勇人が付き合えるようになることを協力するって言った時胸が痛んだんだ・・。
勇人が・・普段あたしにしか見せないような笑顔を宇佐美さんに見せて・・、あたしがいることを忘れて二人で話してて・・、それが嫌で・・、あたしから勇人が離れていく気がして・・怖かったんだ・・ー

「何で今頃気づいたんだろ・・っ。
ううん、違うかな・・。
小さいときから一緒にいたからそのぶん離れることが怖くて・・ずっと気づかないフリをしてたんだ・・」

次から次へと涙は頬を伝って下へ落ちていく・・ー

ポツ・・ポツ・・ザー

「雨・・だ」

まるで今のあたしの心を表しているみたいに雨が降ってきた。