本当に、本当にいつも通りだった。 いつも通りに学校に着き、いつも通りに勉強し、いつも通りに帰る。 そのはずだった。 ……あの声が流れた、あの日までは。 私、水野 伊織はただただ今の現状を飲み込むのに必死だった。 私の回りには友達の双葉 真美、徳川 廉、菊地 真、日森 百合 が居る。 「はぁ……まさかこんなことになるとはね……」 私は肩を落としてそう呟いた。