透side.



黒龍の姫なんて
反対だったよ。

俺は來夜が嫌いだよ...?
ごめんね─...。


俺は女嫌いだから。
あいつのせいで。



だけど...來夜が銀龍総長に銀姫だってことには
驚いた。

銀龍は全国ナンバー1の正統派族。
総長はシークレットだったし
男か女なんてのもシークレットだった。

そんな、すごい奴が全国ナンバー2の黒龍の
姫だったなんて、ほんと驚き。




玲亜「黒龍の姫が來夜さんで良かったです」

悪気があって言ったわけじゃないのに來夜の顔は凄く苦しそうだ。

なんで?
來夜はどんな過去を持ってるの──...。



死んだような瞳の裏に、
どんな大きな闇を持ってるの─...?



そんな、小さな体に何を抱えているの?
來夜。
僕らを頼ってよ。
正確には、玲人を、頼らなきゃ。


二人は、両想いなんだから─……………。



透side.(完)