思い切って俺は來夜に、玲人が好きか聞いてみた。
なんとなく、答えはわからない。


わかってたんだ。
だけど......

來夜「わかんない」

ほら。やっぱり。
來夜は、昔と変わってない。






そう思っていると
來夜の闇に満ちた赤い瞳が
俺の顔に近づいた。


静かに品の良い唇が動く。




來夜「......楓、知ってる?」





そうつぶやいた來夜の瞳は
酷く冷たいものだった、