『ちょっ、おい美羽!!てめっ、無視すんなよ!!』
京司に背を向けて、プールへ向かおうとするあたしに、必死で怒鳴ってくる。
…………ほんと、
あたしはクルリと振り返って、笑顔で京司を見た。
「ありがとー!!
ガラが悪いお兄ちゃん!」
呆気に取られている京司に、ペロッと舌を出して、あたしは再びプールへ向かった。
『てめー何ヤクザからガラ悪い兄貴に変わってんだよ!?!?ちょっとマシにしたつもりかよ!?ご気遣い有難う御座いますーっ!!!』
京司の怒鳴り声にクスクス笑いながら、あたしはプールへ出た。
京司はほんとに
バカでガラ悪くて
めっちゃ怖いけど
あたしにとっては
大好きな兄貴
京司が居たから
男嫌いも克服した
素でぶつかりあえる
笑い合える……
それがお互いに出来るって
凄い当たり前かもだけど
本当に、
凄いことだ



