並んだ机が寂しい もう壱が あたしの隣に来る事が無いような気がして 無性に悲しくて 「……っ、う」 涙が止まらない 気付いてよ 気付いてよ、壱 鈍感なのは 「ポチの方だっつーの」 …決めたよ あたし、決めた。 涙をゴシゴシッと擦って前を見た。 「………よし」 カバンから手帳を出してメモをちぎる。 それに有美へのメッセージを書いて、あたしは下へ降りた。