黙る俺を無視して
バタバタと行動も荒くドスンと座る。

身体に悪い動き。
でも
千尋の目は輝いていた。

ふわふわとしたショートボブの髪を揺らし、大きな丸い目が俺を見つめる。

「三ヶ月なんだ」

「ふーん」

怖い
この後の展開が怖い。

子供?結婚?
冗談じゃない。
まだ遊びたい。遊び足りない。

いや無理だろう普通。

千尋の事は好きだ。

可愛くて優しくて
おっとりしていて
天然入ってるけど
しっかりしている所はしっかりしていて

あっちの相性も最高で

でも
子供が出来て結婚となると

ぐぇーー。
どうしよう俺。
まだそんな覚悟はできてない。

何も言えず黙っていると

「だからね。和也」

「うん」

どうやって
どうやって回避しよう。
頭の中をグルグルさせていると



「出て行って」


と、笑って言われた。