きっと上手くいく


子供がデキた。

この子は私の子。

誰の子でもない。

和也も健ちゃんも関係ない。

私だけの子。


和也が忘れられないから

健ちゃんの元へは行けない。

健ちゃんに抱かれて
一瞬でも健ちゃんを好きになり
健ちゃんとの結婚も考えた

それはお母さんと同じで
私は和也を裏切った。

だから

和也の元には行けない。


ええい! もう
めんどくさい!

いいの
これでいい。

「さぁお茶碗も洗ったし、お風呂にお湯を入れよう!」

また
ひとりで声を出してしまった。

自分の明るい声が悲しい。
反省。もう本気で、ひとり言はやめましょう。


その時

玄関の扉がドンドンと叩かれた。

誰?こんな時間に。
変出者?強盗?
ひとり暮らしの女の子は敏感になってしまう。
片手にスマホを持ち
もう一方の手に、隠してあった防犯用の金属バッドを握り
台所から静かに玄関に向かう。

泥棒だったらどうしようと
心臓バクバク鳴らせていると

「もう寝てる?ごめん」

和也の声が
ドアの向こうから聞こえた。