そして時は過ぎるのは早く

桜の散る卯月



周りからの黄色い声を無視して、私は白憂学園の門を潜った。


燕尾服風の制服に、ネクタイ

男にしては少し長めだった髪を少しだけ切った





「何、こんな所でぼーっとしてるんだ?」

後ろからトンっと押され、私は後ろを振り向いた。